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2009/10/04 (Sun) 10月1日

10月1日。内定式。内定式と言っても簡素なもので、内定書を貰い、研究理事の講演を聞き、後は事務手続きだけ。自己紹介もなければ立食パーティーもなかった(それらはすでに7月にやっていたのだが)。社長がどんな人なのかもよく知らない。僕は2月の末に某局で書かされた内定受諾書にもう一度サインしたが、どうにも実感がわかなかった。

その後、同期になる人たちと飲み会に行く。理系の大学院生がほとんど。彼らは別の人種にも見える。いやというより、別の人種だ。迷い込んでしまった砂漠。そのことを忘れたくて、飲み会でちょっとだけ騒いでみる。それでも僕は、それなりに楽しさを見つけて働いていくだろう。

10月1日。多くの会社で内定式が行われるその日、翌年度の就職活動が本格化する。その始まりに戸惑う後輩たちがいる。去年の自分を見ているようで、応援してやりたくなる。入社試験に合格するためのヒントぐらいは教えてあげることができるかも知れない。それでもいつか君は、ギリギリのところで難しい選択を迫られるだろう。その時頼れるのは、自分自身の経験から血肉化された美学と哲学しかない。ちょっとだけ先輩ぶって、そう思ってみる。でも、「迷羊(ストレイシープ)、迷羊」と相変わらず念仏のように唱えてるのは僕自身だった。

10月1日。パレスチナから帰ってきてちょうど1カ月。あれほど鮮明だった記憶は嘘のようにかすれていき、何事もなかったように生きている自分がいる。「記憶ではなく忘却こそ人間の能力だ」、そんな話を聞いたことがある。僕は忘れていく。あんなにも甘美な思い出。それは一緒にふかした煙草の味だ。天国に一番近い場所で、タクシーを待ちながら吸い込んだ大地の埃だ。劇団の屋上から、見上げた星空の向こうに想像した世界の香りだ。

10月1日。僕はちょっとだけセンチメンタルだった。

 

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2009/09/29 (Tue) Men in palestine

That's funny!!
Those are my freinds in Palesine.



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2009/09/28 (Mon) はぐれ者たちの同窓会

八王子で高校の同窓会をした。同窓会と言っても、1年のクラスでいつも一緒につるんでいた何人かの男友達を呼んだだけ。それぞれ、もう何年も会っていないが、呼びかけたら意外なことにみんなやって来た。その日集まった6人のうち、3人は大学院生、3人は社会人だ。卒業して6年目だが、みんなそのまま大人になった感じ。

それが忘れたい記憶であるということは決してないのだが、高校1年の時の思い出は僕の中にほとんど残っていなかった。唯一よく覚えていたことは、遠足で横浜に行ったこと。丘の上にあるフェリス女学院を覗きに行ったものの(なぜフェリス女学院なのかは記憶がないが)、女子学生たちがゾロゾロ出てきたのにビビって、走って逃げて来たんだった。それに休み時間ごと、僕らはいつも窓側の席に集まって、卑猥な話を大声でしていた。あれは男子校のようなノリだった。

実際、その一年の間で女の子と話した記憶はほとんどないし、クラスにどんな子がいたかも覚えていない。合唱祭の練習をする昼休みに、僕は仲間をゾロゾロ連れてバスケをしにいつも出て行いたから、これでは練習にならないと言ってリーダーの女の子が泣いていたという話は後から聞いた。

それでも、今より真面目だった一面もある。一冊の詩集を探すために古本屋をハシゴしたりもした。一本のビデオを擦り切れるまで何度も見た(「傷だらけの天使」とか)。ひとり旅にもよく出たし、その旅行記を文芸誌に載せたりもした。アフガン戦争の反対デモにも行ってたっけ。

夜12時、僕は家に帰ってから昔みたいに詩を読みたいと思って、持っているはずの田村隆一の詩集を探したが、どこにも見つからなかった。学校で友達に貸しているうちになくなってしまったエロ本たちとは違って、誰かが持っていくわけでもあるまいし。きっと部屋のどこかに埋まっているのか。それはそれで風流だが。

 

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2009/09/28 (Mon) 釣りに行く 2009 写真

写真

写真2

写真3

写真4


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2009/09/23 (Wed) 釣りに行く 2009

久しぶりに地元の友達と釣りに行った。西伊豆の戸田。本当に久しぶりだ。3年ぶりではないだろうか。去年も戸田には行ったが、きちんと釣りをした記憶はない。仕事で疲れたというたかおとゆうすけを強引に誘って、シルバーウィーク初日の午前3時に北野を出発。車で寝始めた3人を横に、僕が運転し戸田に着いたのは午前6時だった。カーナビ通りに行ったら、箱根の峠を越える道で、昔自転車で通ったとこ。一緒に行ったたかおは寝てたが、僕はひとり懐かしかった。

ボートを借りて海に漕ぎ出し、昼1時過ぎまで海の上に滞在。釣りの収穫はそこそこだった。何匹か大きいのを釣った。それでもいつになく(いや、いつも通り)用心深い僕らは、スーパーで肉と焼きそばをわんさか買って、バーベキューをした。メインは焼肉で、魚は申し訳程度に食べた。たかおは自分が釣って愛おしいソーダ・カツオがうまいと熱心に食べていたが。

帰りにゆうすけの反対を押し切って、湯河原の温泉に寄った。古びた温泉旅館の日帰り入浴。シルバーウィークの初日のくせに、客は誰もいなかった。小さな露天風呂に4人で長いこと浸かっていた。吹き抜けてくる風が心地良かった。でも、いつの間にか僕らの話題の中心は、いつも仕事の愚痴になっている。

3年前、同じメンバーで釣りに行った。その時、僕はやはり「釣りに行く」というタイトルで、こんなことを書いている。「太陽も風も、心地よい日だった。4人で堤防に寝転がって海を見ていると、何だか幸せさえ感じた。ゆうすけがそう言うように、幸福とは案外素朴なものなのかも知れない。でも、どこか彼方にあると思って、いつも遠くを追い求めているのである。浜辺には、家族連れで来ている人たちも多かった。昼近くになると、気温は急上昇していった。子どもたちは、少し早い夏の到来を喜び、海に入って遊んでいた」。

僕らは昔、幸せについて語り合った。昔も今も僕らが幸せを追い求めていることに変わりない。でも僕らにとって、今、幸せとは一体何だろうか?

そして、なぜだろう。人生はいつも皮肉だし、芒洋としている。ようやく掴みかけたものは、一夜のうちに崩れてしまう。ようやく出しかけた答えは、風に飛ばされて舞ってしまう(「友よ、答えは風に舞っている」?)。ようやく見えかけたものは、あの富士の向こうへと消えている。

そうだ、3年前、もしも幸せが遠くにないなら、それは近くにあると僕らは思った。でも、それが近くにもなければ一体どうすればいい? 仕事の愚痴を言い合うおっさん3人の話を、ひとり学生身分の僕は黙って聞きながら、「これで青春も終わりかな」と昔の歌謡曲みたいにつぶやいていた。久々に僕は、以前みたいに自転車旅行がしたいと思った。

夜11時にラーメンを食べて帰宅。

Image_convert_20090923195900.jpg   

野研 | trackback(0) | comment(0) |


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